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AppSheet活用でアナログ業務を卒業する方法|60代でもできたDX事例

なぜ今、中小企業のアナログ脱却に「AppSheet」が選ばれるのか?

多くの中小企業の現場では、今なお「紙の日報」や「手計算の集計」が主流です。しかし、人手不足が深刻化する中、こうしたアナログ業務の維持は限界を迎えています。そこで注目されているのが、Googleが提供するノーコードツール「AppSheet(アップシート)」です。

プログラミングの知識がなくても、自社の業務に合わせたアプリを「内製」できる点が最大の魅力です。外部ベンダーに高額な開発費を払うのではなく、現場を熟知した社員自らがデジタル化を推進することで、現場に真に即した改善が可能になります。

紙ベースの業務管理が抱える3つのリスクと限界

多くのアナログな現場では、以下のような課題が放置されています。これらは単なる手間の問題ではなく、経営上の大きな損失につながります。

【具体例】配送管理アプリの導入で変わる現場のワークフロー

例えば、10コース以上のルート配送を行う現場を想定してみましょう。従来は、各ドライバーが走行距離や給油量を紙に記録し、管理者がそれらを回収して電卓で集計していました。

AppSheet導入後の変化:

実際に、30年以上のキャリアを持つベテラン社員が、800ページに及ぶ資料を独学で読み込み、自らアプリ構築に成功した事例もあります。「年齢」や「ITスキル」を理由に諦める必要はないことが証明されています。

AppSheet導入のメリット・デメリット比較

導入を検討する上で知っておくべき、光と影を整理します。

項目 メリット デメリット・注意点
コスト 外部開発に比べ圧倒的に安価。補助金の活用も可能。 ユーザー数に応じたライセンス料が発生する。
スピード 思い立ったらその日のうちに修正・改善ができる。 複雑なUIデザインや高度なゲーム性には向かない。
人材育成 社員のITリテラシーが向上し、改善文化が根付く。 最初の学習コスト(自学自習の時間)が必要。

筆者の考察:内製化こそが持続可能なDXの正解である理由

筆者は多くの企業DXを見てきましたが、失敗するケースの多くは「現場とツールの乖離」です。高価なシステムを導入しても、現場が使いにくければ形骸化します。AppSheetの真の価値は、アプリが作れること以上に、現場の人間が「自分の力で不便を解決できる」と気づくマインドセットの変革にあります。

特に50代・60代のベテラン層がリスキリング(学び直し)に成功すると、その背中を見た若手層への波及効果は計り知れません。また、現在はリスキリングに関する補助金制度(要件により最大75%程度の助成など)も充実しており、コスト面でのハードルも下がっています。今こそ、アナログな成功体験をデジタルな武器へとアップデートすべき時です。

補足情報:実際の現場インタビュー

本記事の執筆にあたり、実際にAppSheet研修を経て業務改革を実現した現場の声を参考にしました。60歳を超えてから自らアプリを開発し、紙の日報を廃止した具体的な道のりについては、以下の動画でも詳しく紹介されています。

【参考動画】 60代からの挑戦!肉屋の配送業務をAppSheetで劇的に変えた現場の裏側

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